災害・オウム対策調査特別委員会

2015/1/23(金)災害・オウム対策調査特別委員会(1)

月が変わってしまいましたが、先月開かれた災害・オウム対策調査特別委員会の報告をします。

正確な内容は区議会のHPに会議録が公開されるまでお待ちください。

また、当日使用された資料は区議会ホームページに公開されています。委員会当日には傍聴席で自由に閲覧することが出来ます。(但し持ち出しは禁止です。)→ 災害・オウム対策調査特別委員会報告資料 平成27年1月23日

 

[参考][引用]は情報の補足として個人的に追加したもの。( )は個人的な意見・補足等です。


日本共産党 はたの昭彦議員

 

▼給食食材に関する問い合わせについて

 

<質問>

12月の委員会で(長井委員の質問に対し)、学務課長が「現在は保護者から食材についての問い合わせは学務課や学校にもない」と答弁したが、それは区民の不安がなくなったと受け止めているのか?

 

<答弁> 学務課長

そういうことはない。

 

<質問>

前回の委員会を傍聴した方から「気になったことは相変わらず栄養士に問い合わせをしている」とメールをいただいた。このように、保護者から直接学校の栄養士に問い合わせがあった場合、学務課に報告するという仕組みはあるか?

 

<答弁> 学務課長

学校から学務課へ報告することになっている。不十分であれば、月一回開かれている「おいしい給食検討会」でも再度徹底していきたい。

 

▼放射能対策専門部署の設置について

 

<質問>

このように区民の不安の声が伝わりにくい現状があることからも、やはり来年度は専門部署を設けて放射能対策を進めてもらいたいと思うがどうか。

 

<答弁> 危機管理課長

現在も問い合わせ窓口は明確にしており、来年度も引き続き同じ体制でやっていきたい。


▼低線量被曝について

 

<質問>

東京都学校給食会の牛乳の放射性物質検査の測定下限値はいくつか?

 

<答弁> 学務課長

50Bq/kg

 

<質問>

放射性セシウムを1,000Bq一度に摂取した場合の1,000日後の体内残存量と、毎日1Bqずつ摂取した場合の1,000日後の体内残存量の違いがわかるか。


[参考]

 

ここではたの委員が引用しているのは、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告(Publication 111)です。

ダウンロード
「給食の内部被ばく防護策を求める陳情」添付資料
陳情資料.pdf
PDFファイル 1.1 MB


<答弁> 保健予防課長

一度に多く摂取した方が残存量は増えると想定される。


(このあとはたの委員が「まったく逆である」と解説してくれています。また、この時点で保健予防課長は陳情資料すら目を通していないのではないかという疑念が・・・)

 

<質問>

原発事故から3年経過した今、低線量被曝に対する対策が本当に求められていると思うが、対策を強めていく考えはないか。

 

<答弁> 危機管理課長

区としてはこれまで必要な対策は取ってきた。今後強めていく必要性はないと考える。

 

▼地域防災計画のパブリックコメントについて


<質問>

足立区地域防災計画の放射性物質対策の中で、「都内には原子力施設がないので、直ちに区民の避難等の対応を迫られるものではない」と書かれているが、区がこのような観点だから対策が進まないのではないか。もし現在実施している地域防災計画のパブリックコメントに区民からさらなる対策を求める声が集まれば対応するのかどうか。


<答弁>

(概ね)はい。状況によって対応していきたい。 (聞き様によってはとても曖昧な回答でした。)



注目!!! 【足立区地域防災計画】


現在足立区では新年度の地域防災計画に関するパブリックコメントを募集しています。平成27年2月12日(木)締切です。足立区在住・在学・在勤の方ならOK!→ 足立区地域防災計画(平成26年度修正案)【震災対策編】【風水害編】

 

(はたの委員が引用した部分がとても重要と思いましたので、ここに抜粋します。)

[資料] 足立区地域防災計画(平成25年度修正)震災対策編より

 

都内には、原子力施設が存在せず、また、他県にある原子力施設に関しても原子力災害対策重点区域に区は含まれていない。このことから、国内の原子力施設において、放射性物質または放射線が異常な水準で施設外に放出される等の原子力緊急事態が発生した場合において、区は、直ちに区民の避難等の対応を迫られるものではない。

しかし、放射性物質及び放射線による影響は五感に感じられない等、原子力災害の特殊性を考慮すると、区に最も近い原子力施設で緊急事態が発生した場合に備え、区民が心理的動揺や混乱を出来る限り起さないように対策を検討する必要がある。なお、東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故への対応は、以下のとおりとなっている。


・・・というわけで、はたの議員の質疑はここまでです。もちろん実際の質疑では双方もっと細かな説明もしています。あくまでも審査の流れを報告しています。正確なところは議事録が公開されるまでお待ちください。お急ぎの方ははたの議員のブログをぜひご覧ください。

今回ちょっとした事件があったので、実はブログに書くのを少し躊躇していました。はたの議員が先に陳情審査の様子を書いてくださったので、やっぱり私もちゃんと書かなければダメだと思い直しました。

次は同じく日本共産党のぬかが和子議員の質疑です。