2014/12/17(水)災害・オウム対策調査特別委員会(1)
ちょっと時間が経ってしまったけれど、足立区議会で今年最後の災害・オウム対策調査特別委員会を傍聴してきましたので報告します。
正確な内容は区議会のHPに会議録が公開されるまでお待ちください。[参考][引用]は情報の補足として個人的に追加したもの。( )は個人的な意見・補足等。
日本共産党 はたの昭彦議員
▼大谷田五丁目31番先の歩道の再測定について
<質問>
10月の委員会で質問した大谷田五丁目31番先の歩道の測定について、その後どうなっているか?
<答弁> 危機管理課長
工事課が測定を実施。区の除染基準値を下回った。(=何も対策はしない。測定した数値も未公表。)
[参考資料]
▼大規模な空間線量再測定の実施について
~葛飾区の事例を紹介して~
市民団体が区民貸出の測定器を活用して1,000ヶ所を測定した結果、区の除染基準を上回った地点が発見されたため、再測定の要望を区に提出。これを受けて葛飾区が区内の学校を再測定し、空間線量が区の除染基準を上回った地点については除染を実施。
<質問>
原発事故から3年9ヶ月経過した今もなお、すでに放射線測定や除染を実施した場所であっても、放射性物質による汚染がみられる地点があるという状況が葛飾区でも確認されていることから、足立区でも大規模な再測定を実施して実態を調査するべきではないか?
<答弁> 危機管理課長
平成25年12月から平成26年6月に156ヶ所で低減対策を実施。すべて区の指標値を下回っている。(ので大規模な再測定は必要ない。)
[参考]
[引用]
そして、今般、報告事項で挙げさせていただきました総務部の報告資料でございますけれども、3ページをお開きいただきますと、原発事故に伴う放射線対策ということで、最新情報でありますけれども、局所的低減対策の実施をした地点の再測定につきましては、156地点の予定中、全て156地点測定をし終わりまして、全ての地点での区の指標を下回ったという結果を得ております。(平成26年6月26日災害・オウム対策調査特別委員会-06月26日-01号より)
<質問>
過去に測定して線量が高かった地点の再測定ではなく、区民の不安を払拭するという姿勢で、特に子どもたちが過ごす学校や保育園を再測定するのが区民の要望であって、葛飾区でやっている対策を足立区ではやらないというのでは、いつまで経っても区民の不安は亡くならないと思うがどうか?
<答弁> 危機管理室長
これまで足立区も区民の不安の声に応える立場で対策を行ってきたが、自治体によって汚染状況も取り組みの考え方も違う。現時点では足立区でこれ以上大規模に再測定を実施する考えはない。
<質問>
他の自治体と比べて、自信を持って、胸を張って前向きな姿勢で対策を行っていると言えるか?
<答弁>
足立区としては実施してきた。
▼都有施設の放射線対策について
<質問>
東京都は「国の基準値を上回った地点はないので、都有地の測定は一切実施していない」という認識でよいか?
<答弁> 危機管理室長
多数の地点ではなく、代表的なところを測定し、それらが国の基準に達していないという判断で、独自にその後測定はしていないと記憶している。
[参考資料]
東京都報道発表資料 H23.11.17 都有施設における局所的な放射線量の調査結果
<質問>
都有施設(公園・住宅・高校など)の放射線測定の実施を改めて東京都に要望するべきではないか?
<答弁> 危機管理室長
公園などは施設管理者によって適切に管理されていると考えている。(要望する必要はない)
<質問>
都有施設であっても、それを利用しているのは足立区民であって、(その安全性の確認、住民の不安の払拭を)都に任せるのではなく、区として積極的に取り組んでいくという姿勢に立てないのか?
<答弁> 危機管理室長
区内の周辺施設において、過去にホットスポットが発見されて低減対策が実施した場所について再測定を行ったが、再度上昇するという状況は見られず、公園についても急上昇は考えられない。また、都に再測定の要望を出すにはそれ相当の根拠が必要になる。現在のところ都に要望を出す予定はない。
<質問>
都営住宅・都立高校については1回も測定を実施していない。区民の不安に応える、区民の健康を守る立場で要望は出すべきと思うがどうか?
<答弁> 危機管理室長
施設管理者の管理責任が優先。東京都に要望書を出すつもりはない。
[参考資料]
尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」