【そもそも総研】子ども・被災者支援法(11/22)

ありがとうたまちゃん♪

11月22日(木)のモーニングバード(テレビ朝日)そもそも総研たまペディアで、原発事故子ども被災者支援法を取り上げてくれたみたいね。

番組HP http://www.tv-asahi.co.jp/m-bird/

テーマ:そもそも福島の支援法が骨抜きになっているのではないか?

ぜひこれ見ていただきたいし、記録しておきたいと思ったので書きま~す!

 

リアルタイムで見られなかたので、こちらの動画サイトで視聴しましたよ♪

[参考資料] @動画さんより

そもそも福島の支援法が骨抜きになっているのではないか? 「子ども・被災者支援法」の問題点/そもそも総研 【動画】 http://www.at-douga.com/?p=10101 

(所要時間:約23分)

原発事故後に制定された2つの法律

2012年3月制定★福島復興再生特別措置法(条文
2012年6月制定★原発事故子ども・被災者支援法(条文

※正式名称は「東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律」

【福島復興再生特別措置法】

1.福島全域の復興・再生が目的
2.生活支援は主に年間20mSv(ミリシーベルト)超の地域や避難解除区域などが対象

 

【原発事故子ども・被災者支援法】

支援対象地域は福島に限定しない

(主に年間20mSv以下で)放射線量が一定の基準以上の地域

2013年8月被災者が国を提訴

しかし、支援法が制定されて1年経ってもこの一定の基準の具体的な数値が決まりませんでした。被災者は十分な支援を受けられず放置されたのです。その結果、被災者が国を提訴するという事態に!

 

[参考記事]

無策「原発事故子ども・被災者支援法」 福島住民らが政府を提訴

田中龍作ジャーナルより

http://tanakaryusaku.jp/2013/08/0007774

 

2013年10月基本方針が閣議決定される

政府は一定の基準を決めないまま

福島県中通り・浜通り(33市町村)だけを支援対象地域に指定

 

高木美保”一定の基準以上”が決まらなかったっていう具体的な理由っていうのはなんだったんですか?」

玉川豊「まさにそこが知りたいところだと思うんですけれども、それをこれからちょっと追求していこうと思います。」

[参考記事]

子ども・被災者支援法見直し求め 「閣議決定は認められない」

田中龍作ジャーナルより

http://tanakaryusaku.jp/2013/10/0008013

 

[参考資料] 被災者支援法基本方針概要

政府は「一定の基準値」と言うのをやめただけですよね。

そして「相当の線量という更にモヤっとしたものを作っただけじゃん!

何でわかりやすくきちんとした数値を決めないの?

 

この後、福島県から岡山県に移住された被災者の方のインタビューがありまして、とても明確に意見をおっしゃられていました。むーたんもまるっと同意します。

 

なぜ基準値を決められなかったのか?

続いて民主党荒井さとし衆議院議員のインタビュー。

荒井議員は子ども・被災者支援議員連盟の会長さんですね。

う~ん。笑いながらインタビューに答えてほしくなかったなぁ・・・( ̄  ̄;) 

 

で、理由の一つとしては「国は被災者支援にお金を出したくない」

年間1mSv超の地域すべてに支援をするとなると莫大な額のお金が必要になる可能性があるからいやだと・・・財政負担・・・ですか。

 

 

続いて民主党荒井さとし衆議院議員のインタビュー。

そしてもう一つの理由。

荒井議員が負けた「強い抵抗」とは・・・

 

荒井議員の推測

「この法律が実質的に機能してしまうと、福島に戻ってきてもらえないかもしれない」

「浪江町の町長は独特な考えを持っているが、その他の町村長や県知事は福島から人口が減ることを恐れている

 

福島県の市町村長は自分たちの治める地域が、国会議員は選挙地盤である地域がなくなることを恐れて、当時の民主党政権に強く抵抗した。そして民主党も、子ども・被災者支援法議員連盟会長である荒井議員もそれには勝てなかったということらしいです。

 

どっちにしろ人の命とか子どもたちの未来とかは二の次なんですね。∑(゚д゚lll)ガーン 

高木美保さんがこのあといいことをおっしゃった。

高木美保低線量被曝の被害っていうのがはっきりわかってないっていう現状があるじゃないですか。それをいい意味でじゃないな、多分悪い意味で踏まえてね・・・だから戻っても大丈夫なんだ的な理論を確立したかったのかもしれないんですけど。そうするとね、じゃあ影響があった場合に対してどう責任を取るの?っていうところ、まったく話がされてないまま現状進んじゃってるっていう、非常にバランスの悪いことになっているんですよね。」

玉川豊「・・・(略)・・・直ちには影響はないけどもってまさにそれなんですけれども、後で影響が出ても、それは本当に放射線が原因なのか、まったく別な生活習慣が原因なのかの立証ってできませんよね?だから後になってしまえばわからないというふうなとこがポイントなのかなぁと思うんですが・・・まぁここまでは推測というふうなこともあったんで・・・ただそういうふうな考えがありますよということも含めて、復興庁の参事官に私話し聞いてます。なんで(一定の基準を)決めなかったんですか?VTRどうぞ。」

はい、ここで復興庁の佐藤参事官登場ですね!

子ども・被災者支援法関連の集会で私も何度かこの方お見かけしていますね。太郎さんのレクチャにも登場してました。

 

録画ライブ 子ども被災者支援法レク - 密着ライブ映像 #17785444

(録画から1時間経過したあたりからスタート)

 

録画ライブ 子ども被災者支援法レク - 密着ライブ映像 #17792039

 

玉ちゃんのインタビューにはどう答えたのでしょうか?

 

玉川豊「今回の基本方針では一定の放射線量の基準というのが示されていないんですよね。」

 

佐藤参事官「1とか2とかいう数字、固定の画一的な数字では確かにお示ししていないんです。幅のある数字と我々理解しているんですけれども、『相当な線量』という数字を示していると。(法律の立法過程で)コミュニティの分断を招かないようにしてほしい。要するに市町村の途中のところで線を引いて、道路のこっち側は支援対象地域、向こう側は違うといったようなことで分断を招かないで欲しい、といったようなことの、あるいは総合的に配慮して決めて欲しいといったような答弁がございました。そういったことも考えられるように『相当な線量』ということにいたしました。」

 

玉川豊「ただそれはやっぱり法律の趣旨から離れるんじゃないですか?やっぱり法律には一定の基準以上であるというふうに書いてあるわけですから、まずやっぱり一定の基準ていうのは何なのかと。それは何ミリシーベルトなのか、何ベクレルなのか。一定の基準はあくまでこうですと。しかし、コミュニティを分断しないために準支援地域っていうのを設けるでもいいわけですよね。つまり、一定の基準を作らなかったっていうふうなことが、法律に沿っていないというふうな批判があるんですよ。」

 

佐藤参事官「我々としては『相当な線量』という、この幅の持ったものが一定の基準なんだという理解をしておりまして・・・」

 

玉川豊じゃあ相当な線量ってどっからどこまでなんですか?

 

佐藤参事官「20ミリシーベルトは下回るんだけれども、当時20ミリシーベルト以上のところと連続しながら広がって、それなりに高い線量地域のところが広がって、連続しながら広がっていた地域。そこが相当な線量が広がっていたというふうに・・・」

 

玉川豊「ですから、相当な線量っていうのは何ミリシーベルトなんですか?(中略)何ミリシーベルトから何ミリシーベルトまでが相当のこの幅の中に入ってくるんですか?」

佐藤参事官「連続しながらいきますので、1ミリ(シーベルト)を下回るようなところも入ってきます。1ミリ(シーベルト)よりも多いところも入ってきています。」

玉川豊「それがなんかもう全然基準になってないじゃないですか、そうしたら・・・」

 

(ナレーション)

一定の基準を数値で定めなかった復興庁の見解とは?

避難指示区域以外の被災者なども広く支援していくことを目的として作られたはずの「子ども・被災者支援法」。しかし、条文にある「一定の基準」は曖昧で、結局支援対象は福島県内33市町村に限定されてしまい、多くの被災者の期待を裏切るものになってしまったのです。

 

玉川豊「元々の支援法の趣旨っていうのは、自治体単位じゃなくて人単位にしましょうというふうなことで議員立法されたわけですよ。ところが結局自治体単位で区切ってるじゃないですかと。」

佐藤参事官「一定の基準以上の地域となる以上、どこかで線は引かなきゃいけないと思うんですね。で、その引く地域を県境にするのか、それとも市にするのか、その中の何丁目何番地とするのか・・・」

 

玉川豊「何でそこを自治体単位にしなくちゃいけないんですか?」

佐藤参事官「そこを考えたのが・・・」

玉川豊「結局自治体単位で線を引いちゃっているじゃないですか?」

 

佐藤参事官「はい、中通り、浜通りというところで最終的には線を引いて、そこを支援対象地域といたしました。」

玉川豊「なぜ一定の基準、それも数値的な一定な基準をそこに作ろうとこの法律がしたかというと、それは皆さんがどう考えるじゃなくて、そこに数字として眼前とあるもの、それを基準にして支援を受け(ら)れる人を決めましょうと。つまり、恣意的な運用が入らないようにしましょうというふうなことが、この法律の趣旨であるわけですよね?」

佐藤参事官「まぁ役所が勝手に決めるわけではなくて、いろんな被災者の声ですとか、そういったものを聞きながら決めていくことにはしてあります。」

玉川豊「今回支援対象地域を福島県だけに限定しましたよね。ところが、1ミリ(シーベルト)以上っていうことであれば、福島県以外の場所だって1ミリ(シーベルト)以上のところありますよね?そういうふうなところを福島県と同じように支援するということになれば、財政的な膨らみが懸念されるから、一定というものをあえて作らなかったんだろうというふうに(荒井議員は)指摘しているんですがこれはどうですか?」

 

佐藤参事官「一定の基準というか、今回の支援対象地域を考えるにあたって、財政的なことは考えておりません。もちろん結果としてこの政策にいくらかかるというのは、個々の施策では考えているんですけれども、ここまで(支援を)広げるとお金がいくらになるから、じゃあもっと縮めようとか、ここまでならできるから広げようとか、そういったことははっきりいうと考慮しておりません。」

玉川豊「どうですか?」

羽鳥アナ「いや、財政的なことを考えてないんだったら広げるべきじゃないですかね?」

玉川豊「改めて言いますけど、確かに1ミリシーベルトってね、こういう広い範囲になっちゃったら、そりゃお金かかります。当然。だけど、お金がかかるというふうなことを避けたいがためにっていうのは、実は本末転倒で、やっぱり原発の事故が起きたらね、お金ってかかるんですよ。で、こういうふうな方も等しく支援して、それでこれぐらいかかるっていうふうな金額が原発事故のコストなんです。それが払えるか払えないかは、ごめんなさい、払えないんで、これぐらいかかるんだけどここまでしか払えませんていうことを謝んなきゃいけない。当局は。だから本末転倒になってる。原発のコストを低く見せようとしてるんじゃないかって、私なんか思っちゃうんですよね。」

赤江アナ「この地図にあるオレンジのところは、事故前まではこういう基準、1ミリシーベルト超えてなかったわけですよね。」

玉川豊「そうです。なぜなら私たちはこの国の法律で、いわゆる自然の放射線以外にね、1ミリシーベルト以上のものを浴びてはいけないことになってる。これはもう厳密に監督されてきたことなんですよ、原子力施設なんかでね。それがルール変更になっちゃってるんじゃないかっていうことなんですけど。」

 

玉川豊「どうですか?」

羽鳥アナ「いや、財政的なことを考えてないんだったら広げるべきじゃないですかね?」

玉川豊「改めて言いますけど、確かに1ミリシーベルトってね、こういう広い範囲になっちゃったら、そりゃお金かかります。当然。だけど、お金がかかるというふうなことを避けたいがためにっていうのは、実は本末転倒で、やっぱり原発の事故が起きたらね、お金ってかかるんですよ。で、こういうふうな方も等しく支援して、それでこれぐらいかかるっていうふうな金額が原発事故のコストなんです。それが払えるか払えないかは、ごめんなさい、払えないんで、これぐらいかかるんだけどここまでしか払えませんていうことを謝んなきゃいけない。当局は。だから本末転倒になってる。原発のコストを低く見せようとしてるんじゃないかって、私なんか思っちゃうんですよね。」

赤江アナ「この地図にあるオレンジのところは、事故前まではこういう基準、1ミリシーベルト超えてなかったわけですよね。」

玉川豊「そうです。なぜなら私たちはこの国の法律で、いわゆる自然の放射線以外にね、1ミリシーベルト以上のものを浴びてはいけないことになってる。これはもう厳密に監督されてきたことなんですよ、原子力施設なんかでね。それがルール変更になっちゃってるんじゃないかっていうことなんですけど。」

赤江アナ「1ミリシーベルトっていう基準を作ったほうが、払えないかもしれないですけど、自治体としてはその基準になんとか下回ろう、下回ろうという努力はすると思うんですよね。そのほうが、その全体、土地の復興という意味でもつながるんじゃないかと思いますけどね。」

玉川豊「私もそう思うんですけども。」

松尾貴史「留まってくれてる人にだけ支援しようよっていうようなバイアスがかかってるっていうことですね、あちこちでね。」

玉川豊「まぁ現在のスキームも最終的にはお金は全部東京電力が賠償するっていうふうになってますよね。それも国が払うっていうことになることに対して、やはり財務省が抵抗したというふうに言われているんで。抵抗があって今のスキームになってるっていう、そういうふうな側面もあるんじゃないかなって。」

高木美保「除染の時のね、パターンと似てると思うんですよ。要は隅から隅まで1ミリシーベルト以下にってやるとものすごいコストがかかるからって、無理矢理線を区切って、方法も変えてっていうのとね同じセンスだと思うんですけども。結局それに行き着くところは、原発事故はそれほどひどいものではなかったっていう結論にしたいような意図をね、どうしても感じてしまうんです、個人的にね。」

玉川豊「私もまったくそうなんですね。今日の結びですけども・・・」

 

「人」を中心に支援する「支援法」なのに、結局自治体中心では立法の趣旨から外れるのでは?

 

玉川豊あくまで大事なのは自治体じゃないです。人ですから。復興できるか出来ないかということよりもまず人を支援してください。本当にそれ政府に言いたい今日のそもそも総研でした。」

 

結局後半はほとんど書いちゃった・・・

最後までお付き合いくださってありがとうですm(_ _)m

やっとアップできる(汗)

 

つまりですね、20ミリシーベルト以下なら帰還とか、ちょっと待ってくださいよー!って話なんです。

東京だって追加被曝としては決して低くはないと思いますよ。

内部被曝を合わせたらそれこそ・・・orz

 

できることをやっていこっ。